AESCのマザー工場となる、茨城工場の竣工式を実施 ー2024年3月より次世代バッテリーの量産を開始ー

 日本のリチウムイオンバッテリー大手のAESC (本社:神奈川県座間市広野台2-10-1、CEO:松本昌一) は2023年8月29日、茨城県茨城町にて茨城工場の竣工式を執り行いました。

 茨城県知事の大井川和彦氏などが列席し、AESCのCEO松本昌一とともに、AESCのマザー工場である茨城工場の完成を祝いました。

 茨城工場は年間6ギガワット時(GWh)の生産能力*で、2024年3月の量産開始を予定しています。敷地面積が東京ドーム約8個分におよぶ国内最大級のリチウムイオンバッテリーの生産拠点であり、今後は第二・三棟の建設も計画しています。従来バッテリーよりエネルギー密度を1.3倍に高め、充電速度を35%短縮した次世代バッテリーを生産し、国内自動車メーカーへ供給していきます。

 当工場は、敷地内への太陽光パネル設置等により、100%再生可能エネルギーで操業するカーボンニュートラルなグリーン工場です。また、最新生産設備とAI+IoTを取り入れた制御システムを導入することで、高い生産性を実現します。

 当社は現在、6ヵ国で新工場を同時に建設しており、2026年には年間400GWh以上の生産能力に到達することを目標に掲げています。今後もグローバルな潮流にのり、さらなるEVシフトに貢献してまいります。

 

AESC CEO  松本昌一:

「茨城工場の竣工はAESCにとって重要なマイルストーンのひとつであり、本日の式典を迎えられたことを、大変うれしく思います。当工場をAESCのマザー工場として位置づけ、最先端の技術や、カーボンニュートラルな生産体制の発信の場としても活用していきます。工場敷地内のさらなる拡張も予定しており、主に国内自動車メーカー向けに、安定的な供給をしていきます。今後も革新的なバッテリー技術の開発、供給体制の地産地消化、生産能力の拡大に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。」

 

■茨城工場概要

生産能力:6 GWh/年* 

立地場所:茨城町 (茨城県東茨城郡茨城町中央工業団地9-10)

敷地面積:約360,000㎡

延床面積:52,788.80 ㎡

投 資 額 :約500億円

雇 用 数 :約500人

建設着工:2021年10月

量産開始:2024年3月

*第一棟の稼働開始時の生産能力

 第一~三棟まで拡張した場合の最大生産能力は約20GWh/年

 

 AESCは、世界に誇る日本のものづくり技術と長年の研究開発による知見を基に、自動車および電池業界の国際競争力の向上に貢献し、カーボンニュートラル社会の実現に向けたグリーン産業の発展を通じて、地域を活性化するとともに、高付加価値の雇用をグローバルに創出してまいります。